ブロッコリー栽培のコツとおすすめ品種【家庭菜園初心者向け】
ブロッコリーは、栄養価が高くて、サラダやスープ、炒め物など様々な料理に使える便利な野菜ですよね。
しかし、ブロッコリーの栽培は、気温や水やり、病気・害虫などに注意しなければならないため、家庭菜園初心者にとっては難しいと感じるかもしれません。
そこで、この記事では、ブロッコリーの栽培方法や注意点、おすすめの品種などを紹介します。ブロッコリー栽培のコツを知れば、あなたも自家製のブロッコリーを収穫できるようになりますよ。
ブロッコリーが国の「指定野菜」に!
ブロッコリーは、2026年度から国の「指定野菜」に追加されることになりました。
指定野菜とは、消費量が多く、国民生活に重要な野菜のことで、現在はキャベツやタマネギ、ニンジン、レタスなど、食卓には欠かせない14の野菜が選ばれています。
この野菜のオールスターに新たに加わるブロッコリー。指定野菜への格上げは、1974年のジャガイモ以来、実に50年ぶりとなります。
ブロッコリーの消費量は、10年で3割も増えており、料理しやすく幅広い世代に人気があることが理由とされています。
ブロッコリーは、抗酸化作用が高く、ビタミンCやカルシウム、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。また、色鮮やかな緑色が食欲をそそり、見た目にも美しい野菜です。
ブロッコリーは、家庭菜園で栽培することで、より新鮮でおいしいものを味わうことができます。
また、ブロッコリーの強力な抗がん作用は公知の事実ですが、先日発表されたシドニー大学などの研究によると、ブロッコリーが癌だけでなく、脳卒中の原因となる血栓症の予防や治療を補助する効果も持っていることが研究結果として明らかにされました。
ブロッコリーの力は驚異的ですね。
情報ソースはこちら(Broccoli Chemical Can Reduce Blood Clot Risk)
ブロッコリー栽培について
ブロッコリーは、アブラナ科の野菜で、冷涼な気候を好みます。
真夏を除いた春と秋が栽培適期です。ブロッコリーには、早生種、中生種、晩生種などの品種があり、播種から収穫までの期間は、約3ヶ月から5ヶ月程度です。
ブロッコリーは、主枝の頂点につく「つぼみ(頂花蕾)」を食べますが、頂花蕾を収穫した後も、わき芽を伸ばして、葉のつけ根にできる「つぼみ(側花蕾)」を収穫して長く楽しめます。
最近では、次々と伸びる側花蕾を茎ごと食べる、茎ブロッコリー(スティックセニョール)も人気です。
ブロッコリー栽培の流れ
ブロッコリーの栽培は、以下のようなステップに分けられます。
- 種まき:
ポットに種をまき、発芽するまで保温・保湿します。 - 育苗:
本葉が2枚になったら間引きし、本葉が5〜6枚になるまで育てます。 - 定植:
株間を45cmにして、深植えにならないように植え付けます。 - 管理:
防虫ネットを掛けて害虫を防ぎ、追肥・中耕・土寄せを行います。 - 収穫:
頂花蕾が12〜15cmになったら切り取ります。側花蕾も3〜5cmになったら収穫できます。
栽培に必要な農機具
ブロッコリーの栽培に必要な農機具は、以下のとおりです。
- 種まき用のポットやセルトレイ
- 育苗用のハウスやトンネル
- 土作り用のロータリーや鍬
- 畝立て用の畝立て機や鋤
- 定植用の定植機や手鍬
- 追肥用の散布機や手施肥器
- 中耕除草用の中耕機や草刈り機
- 防虫用の防虫ネットや寒冷紗
- 収穫用のハサミやナイフ
- 調整用の水切り機や箱詰め機
ブロッコリー栽培の作業に特化した管理機をご紹介
「はたかんHCシリーズ ブロッコリー仕様イリノHC35XF-18」はブロッコリー栽培の作業に特化したオプション部品を標準装備している管理機です。
4サイクルエンジン搭載の条間作業機。軽量、簡単操作なので女性や年配の方でも楽に作業ができます。
野菜の丈夫な育成に不可欠な中耕・除草・土寄せ・作条等の作業を鍬に替わって速く!楽に!作業ができます。
ノウキナビで詳細を見るブロッコリーの種まきと育苗の方法
ブロッコリーの種まきと育苗の方法です。
ポット(3号:9cmサイズ)に3〜4粒ずつ種をまき、軽く覆土して、たっぷりと水をやります。 ポット苗は、春まきは保温資材を使って暖かい環境で、夏まきは遮光資材などで高温対策を施して育苗します。
発芽したら、段階的に間引いて1本立ちにし、最終的に本葉5〜6枚くらいの苗に仕上げます。 セルトレイに種をまき、発芽後に1本立ちにします。セルトレイは、春まきはハウス内、夏まきはハウス雨除けか、トンネル雨除け下で育苗します。
本葉5〜6枚まで苗が育ったら、畑に定植します。
ブロッコリーの定植と管理の方法
ブロッコリーの定植と管理の方法です。
- 定植の前にポットごと水につけて吸水させておくか、定植後、たっぷりと水をやります。
- 株間45cmくらいで、深植えにならないように植え付けます。
- 定植したら、「アオムシ」や「芯食い虫」などの害虫を防ぐためにトンネルに防虫ネット/寒冷紗を掛けておきます。
- 植え付け2週間後に1回目の追肥を行います。また、このタイミングで除草も兼ねて中耕し、土寄せをして株を安定させます。
- さらに2〜3週間後、2回目の追肥・中耕・土寄せを行います。頂花蕾ができてからの追肥は、花茎空洞症やつぼみの質が悪くなるので、しないこと。
- 主枝の頂部に花蕾(頂花蕾)がついてきます。
ブロッコリーの収穫と保存の方法
いよいよブロッコリーの収穫と保存の方法です。
- 株の頂点にできた「つぼみ(頂花蕾)」が12〜15cmになると収穫時期です。茎を15cmほど、葉を2〜3枚つけて切り取ります。
- 収穫が遅れると、つぼみが膨らんで弾力がなくなり、味も食感も低下します。さらに遅れると花が咲いてしまうので、採り遅れないようにしましょう。
- 続いて「側花蕾」を取る場合は、頂花蕾を収穫したタイミングで追肥を施しておきましょう。わき芽を伸ばして側花蕾の収穫
- 側花蕾は小さいですが味に遜色なく、3〜5cmの大きさになったものから収穫できます。茎を5cmほど、葉を1枚つけて切り取ります。
- 収穫したブロッコリーは、水分を切って、冷蔵庫で保存します。冷蔵庫での保存期間は、頂花蕾は約1週間、側花蕾は約3日程度です。
冷凍保存する場合は、ブロッコリーを小房に分けて、塩ゆでして水気を切ります。ジップロックなどの冷凍用の袋に入れて、空気を抜いてから冷凍庫に入れます。冷凍庫での保存期間は約3ヶ月程度です。冷凍焼けしたら、もったいないのでお早めに!
ブロッコリー栽培のおすすめ品種
ブロッコリーには、早生種、中生種、晩生種などの品種がありますが、ここでは、家庭菜園で人気のある品種をいくつか紹介します。
グリーンボール
早生種で、播種から収穫まで約3ヶ月です。頂花蕾が大きくて緑色が濃く、味が甘いです。側花蕾も多くできます。
パープルスプラウト
中生種で、播種から収穫まで約4ヶ月です。頂花蕾が紫色で、アントシアニンが豊富です。側花蕾は少なめですが、頂花蕾が大きくて重いです。
スティックセニョール
晩生種で、播種から収穫まで約5ヶ月です。茎ブロッコリーとして知られており、側花蕾が次々と伸びて茎ごと食べられます。茎が柔らかくて甘く、食感が良いです。
まとめ
ブロッコリーは、栄養価が高く、様々な料理に使える野菜です。
家庭菜園で栽培する場合は、気温や水やり、病害虫などに注意しながら、種まき、育苗、定植、管理、収穫を行います。
品種によって栽培期間や特徴が異なりますが、自分の好みや目的に合わせて選ぶことができます。
ブロッコリー栽培のコツを知って、自家栽培のブロッコリーを楽しみましょう。
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